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基本は全身のマッサージ
マッサージにおいて、速効的な効果というものは期待できません。ただし、全身をマッサージすることによって、肩こり、冷え性、腎臓機能低下、頭重感といったものをいくらかでも解消できます。
高血圧症によって全身がだるく、気力がでない場合、次のような要領でマッサージしてください。
耳の後ろから徐々に首の前に、鎖骨と肩のあたりをマッサージ。
首がこっているときは、後頭部のあたりをゆっくり揉みます。指圧してもいいでしょう。
首のつけ根から肩の先にかけて揉めば、肩こりが解消されます。ただし揉みすぎは禁物です。とくにひどいこりの場合は、ついつい強くマッサージしたくなりますが(強くしないと効果がないように思っていまう)かえってマイナスです。効かないと思うくらいが実際はちょうどいいのです。揉みすぎると首がまわらなくなるほど炎症を起こすことがあります。
肩甲骨は内側にそって上から下へとマッサージします。
背中のこりは背骨にそって、ゆっくりマッサージ。
足はひざの内側と外側を入念に揉みます。ひざから両方のくるぶしまでマッサージし、最後に足の裏の土踏まずと湧泉のあたりを中心に揉みます。
血行をよくする温浴療法も
マッサージを行う場合は、心身ともにリラックスした状態にします。入浴あとに行えば、筋肉もほぐれ血行もよくなっていますから、一層効果的です。
なお血行をよくするには、足だけを湯につける温浴療法などがあります。
また、それ以上に効果をあげたい場合は、足を冷水と温水に交互に浸す方法もあります。
この方法は、温水に5分間浸し、つぎに30秒間冷水に浸します。このインターバルを3回ほど繰り返すと、足ばかりか、全身がポカポカ暖かくなってきます。
ふくらはぎには多数の毛細血管が走っており、これが全身に作用するからです。足は乾いたタオルで完全にふくようにしましょう。